交通のスムーズな流れで快適な未来へ

経済成長が著しいアジア諸国の悩みは、
日常の風景の中にありました。

渋滞に巻き込まれてイライラしたり、道路を渡ろうとして危険な目にあったことはありませんか?

車は本来、人の移動や物流をスムーズにしてくれる便利なものですが、交通量の増加による渋滞や危険な道路状況が、人やその街の物流に大きな影響を与えています。
特に近年、経済発展が著しいアジア諸国では、車の増加による渋滞や事故が深刻な問題となっています。都市開発計画の責任者の方々とお話をすると、このような悩みをお聞きしました。

「渋滞は、経済の根幹をなす物流に大きな影響を与えます。また、途切れることのない車の間をすり抜けて道を渡ろうとする歩行者も増えています。経済の発展と安全な生活のためにも、今の道路状況をなんとか改善することはできないだろうか・・・」

そこでオムロンでは、センサーで車や人の流れを検知し、刻々と状況が変わる交通状況をリアルタイムで制御する独自のオートメーション技術を活用した『道路交通管制システム』をアジアの様々な街へご提案しています。

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センシング&コントロール技術で交通のオートメーション化に挑む

1960年前後の日本でも「交通戦争」という言葉とともに、交通事故や渋滞が大きな問題となっていました。当時は信号機も少なく、たくさんの走る車の合間をぬって人々が横断するのが当たり前のようになっていました。
人々が安全に横断するためには信号機や横断歩道を増やせばいいのですが、それだけでは車を止める箇所が増え、渋滞を引き起こすことなり物流も滞らせてしまいます。

人々の安全と、車のスムーズな流れを両立させるために、オムロンの持つ技術を役立てることはできないだろうか?

オムロンは創業時からセンシング& コントロール技術でオートメーション化をすすめてきました。そこで生まれたのが、日本初の車両感知器を使った信号制御システムでした。

車両感知器は、交通量や道路で起こっている状況を正しく計測するためのものです。しかし、実際の道路では速い車、遅い車、大きい車、小さい車、重たい車、軽い車など様々な車があるので、それらを一つのセンサーで正しく検出するのは実はとても難しいことです。
計測したい場所や計測したい対象によって、求められるセンシング技術も変わってきます。もちろん、昼夜でも、雨や雪が降った日も誤作動しないようにしなければなりません。
また、交通量や道路で起こっている状況を正確に把握したうえで信号を制御することは、渋滞を緩和するために非常に重要です。そのためには車の量、速度、たくさんの情報を同時に高速処理し、コントロールできる技術が求められます。

img09_2_1.jpg京都市内河原町での実験(1964年)

img09_2_2.jpg制御盤の点検

「鳥の目」でその街を観察することから、
その街に最適なシステムを構築していきます。

やがて私たちの『道路交通管制システム』は日本中に広がっていきましたが、それはすべて同じものではありません。道路状況や交通ニーズはその地域ごとによって異なるからです。
そのためオムロンの技術者たちは、それぞれの地域の道路状況や交通文化をつぶさに観察するために、自分たちの足で歩き回ったり、あらゆる時間帯に車を走らせ、その街の様子や交通の流れを身をもって知ることから始めます。

そして、その街全体を上空から見渡すことのできる「鳥の目」を持ち、そこに住む人々の生活や、人と車の動きを思い描きながら、その街に最適な『道路交通管制システム』を構築していきます。

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技術から街を考えるのではなく、
街から技術を考える

アジアの都市開発の責任者の方々にご提案する際には、こうした『鳥の目』と日本での豊富な経験をもとに、彼らが気付いていない課題も指摘しながら、その街の課題や未来像を共有します。
また、私たちは技術から街を考えるのではなく、街から技術を考えます。これまでの技術が適用できない道路では、まったく新しいセンサーを開発することもあります。

『道路交通管制システム』に求められるニーズは、その国や地域の経済の進展や人々の動向などにより変わっていきます。それに合わせて私たちの技術やソリューションも進化させながら、私たちも変わりつづけています。
渋滞のない道路、歩行者にとって安全な交通環境。車と人の快適な共存は、その地域の物流だけでなく、その街に暮らす人々の便利で豊かな暮らしのためには欠かせないものです。

人と車がスムーズに行き交う快適な未来へ。オムロンは、アジアの様々な街で、オートメーション技術を役立てていきたいと考えています。

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人の知見を機械に組み込む「Sensing & Control + Think」技術。

この技術の最新動向をお届けします。

オムロンと一緒に、ものづくり/ヘルスケア/モビリティ/エネルギーマネジメントの

社会的課題を技術で解決しませんか?

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