活力に満ち溢れ、イノベーションの創出を支える健康経営

〜主役は社員!集中力を高め、豊かな人生を送るための健康づくりをグローバルでサポート〜

社会の役に立つビジネスを進めていくためには、社員全員が楽しみながら仕事をできる環境と、全力で問題解決にあたるために心身の健康づくりへのサポートが重要であるという考えが広まっています。オムロンでは、社会的課題を解決するには、何よりも働く社員一人ひとりの健康が経営の基盤になると考え、2017年から経営トップ自らが「健康経営」(*1)を推進してきました。この活動を進めるにあたって、オムロンでは独自に全社共通の定量目標「Boost5」を設定し、その達成に向けグローバルで取り組みを進めています。

*1「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標であり、従業員などの健康管理を経営的な視点から捉え、戦略的に実践することです。
オムロンの健康経営
https://sustainability.omron.com/jp/rights/health/

社員の健康保持・増進が組織を活性化する

近年、さまざまな企業が健康経営に取り組んでいます。その背景には、「企業が経営理念に基づき、働く従業員の健康増進に取り組むことは、活力向上や生産性の向上などによる組織の活性化をもたらし、結果的に企業の業績向上や組織としての価値向上へ繋がる」(*2)という考えがあります。

健康経営に取り組む企業が増えてきている中、オムロンが「健康経営宣言」を制定し、経営トップ自らが主体となって推進する活動を始めたのは、2017年度のことでした。オムロンで働く社員が活力に満ちあふれ、仕事を楽しみながら成長し、高いパフォーマンスを発揮してイノベーションを起こすことで、社会的課題を解決することができるからです。

このときに、全社で共通の定量目標を設定し、この目標達成に向けて全社をあげての取り組みをスタートしました。2019年からは海外拠点においても展開しています。それぞれの地域で、現地の特性や文化に合わせた取り組みが行われ、そのどれもが社員の健康を一番に考えている点では変わりなく、会社が全面的にサポートしています。
それでは、オムロンの健康経営の取り組みを見ていきましょう。

*2 経済産業省 健康経営の推進に向けて
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/180710kenkoukeiei-gaiyou.pdf

健康経営の3つの軸と「Boost5

オムロンの健康経営の活動方針には3つの軸があります。

1つめは「イノベーションを起こす人と組織をつくる」ということ。前向きなチャレンジを促進する環境を整えて、仕事にやりがいや楽しさを感じられるようにします。

2つめは「心身が健康で、社員が自分の人生を楽しんでいる状態をつくる」ということ。社員に健康に配慮した生活を心がけてもらい、仕事だけでなく趣味なども積極的に楽しめるようにします。

3つめは「オムロンを卒業しても社会で活躍し続ける社員でいっぱいにする」ということ。健康を維持・向上できれば、将来にわたって活躍できるようになり、社会に貢献しながら充実した人生を送ることができます。

また、オムロンでは健康経営の推進に向け、これら3つの軸に沿って全社共通の健康づくりを応援するための具体的な指標を5つ制定し、Boost5と名付けました。Boost5とは、運動、睡眠、メンタルヘルス、食事、タバコ(禁煙)の5項目を指し、そのどれもが集中力を高め、パフォーマンスを向上させるうえで欠かせない要素です。

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Boost5」とは

それぞれの指標の目標達成に向けて、年度ごとに特に注力すべきテーマが設定されています。
2019年度は日本国内では注力テーマを「タバコ」と設定し、禁煙支援施策として「卒煙マラソン」を実施しました。これは、グループ内で互いにサポートしながら喫煙習慣から卒業することを目指すイベントで、3人1組(喫煙者:チャレンジャー2名+非喫煙者:サポーター1名)のチームとして参加し、3か月にわたって禁煙達成というゴールに向けて取り組むというものです。1年間かけて合計3回実施し、チャレンジャーの約85%が見事に卒煙できました。

お国柄を反映した各地の取り組み

目標は同じでも、国や地域ごとに親しみのある方法で注力テーマに取り組んでいることもオムロンの健康経営の特徴です。

日本での取り組み

2020年度の注力テーマ「運動」に対して、日本では独自のラジオ体操の文化があるので、コロナ禍で在宅勤務が続くなかでも、自宅で家族と一緒にできる運動としてラジオ体操動画を作成し、社内のポータルサイトに掲載して配信しました。ラジオ体操は、だれでも普段の生活の中で簡単に実施できるものですが実はその中には13種類もの異なる運動が組み込まれていて、継続することで健康に良い効果をもたらすとされています。

ラジオ体操動画は、オムロンで働いている看護職や理学療法士、そして自社のプロハンドボールチームであるピンディーズの選手によって作成されました。実際にこの動画をみて、ラジオ体操に取り組んだ社員からは、「全力で取り組むと結構いい運動ってことに気付いた!」「やってみると、腰に効く、肩に効く。気持ち良いです。」といったポジティブな声が寄せられました

ハンドボールチーム ピンディーズ選手によるラジオ体操動画

アメリカでの取り組み

アメリカでは、2020年7月~8月末にかけて「サマーウェルネスチャレンジ」というプログラムが実施されました。社員それぞれが運動に関連した目標を立て、自ら実施した様子を社内SNSに投稿するというものです。具体的な目標としては「1日5kmのウォーキング、ランニングをする」といったものがあり、実施にあたっては運動習慣の定着にとどまらず、「アクティブに、健康で、社員同士のつながりを深める」ことをコンセプトとしました。実際に数多くの社員がそれぞれの運動の様子をサイトに投稿し、参加者からは、「コロナ禍でも、みんなが元気で過ごしている様子を知ることができ、つながりを感じられて嬉しいです。」といった声が聞かれました。

オムロンアメリカの担当者キャシー・メルベージはこの取り組みについてこう話します。
「私たちの目標は、社員に運動を続けてもらうだけではなく社員同士の交流を深めることでした。社員それぞれが健康づくりに向けてどのような取り組みや工夫をしているのか、お互いの状況を知る機会を作って交流を生み出すことで、社員を元気づけたいという想いでスタートさせました。」

新型コロナウイルスの影響で、どうしてもお互いの姿が見えにくい状況にありましたが、そんな中でも人と人のつながりを持てる機会を作りだしました。そして、身体だけではなく、心の面でも社員に元気を与えることができ、コロナ禍にあっても工夫することで、社員同士のコミュニケーションを生み出せたのです。

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アメリカの社員が実施した運動の様子の投稿

目に見えて現れた効果とデータの活用

このようにオムロンの社員は、「Boost」達成に向けた取り組みに積極的に参加しています。心身共に健康を保ち、仕事におけるパフォーマンスを上げるという効果もあげています。2019年度に実施したアンケート結果でもBoost5の目標をより多く達成している(つまり健康な状態の)社員ほど、パフォーマンスが高くなるということがわかりました。

さらに、オムロンでは、Boost5の各項目それぞれごとの達成度を、毎年実施されている社員への健康診断やストレスチェックなどから情報を収集し、その結果を毎年「オムロン健康白書」(*3)という形でまとめて公表し、このデータを今後の施策に活用しています。

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2019年度に実施したアンケート結果をもとに作成したBoost5 各項目の達成数とパフォーマンスの関連を示した図

*3 オムロンの健康白書2019年度:https://sustainability.omron.com/assets/img/sustainability/rights/health/kenkohakusho_2019.pdf

さらなる健康経営の推進で社会的課題を解決

健康経営には、これで十分というゴールはありません。オムロンでは、これからも社員の健康状態の見える化や「Boost5」達成への継続的なアプローチなどを通じて、社員が活き活きと働ける職場、環境をつくり、社員の健康をサポートし続けます。

そして、社員が成長し、仕事を楽しみながら高いパフォーマンスを上げることでイノベーションを創出し、これまで以上に社会的課題の解決に取り組んでいきます。

人の知見を機械に組み込む「Sensing & Control + Think」技術。

この技術の最新動向をお届けします。

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