街なかの自動販売機でも活躍するオムロンの技術

〜電子部品が支える便利な暮らし〜

街なかや駅のホームなど、全国で見かける自動販売機。いまや日本人の暮らしの一部ともいえる身近な自動販売機1台の中に、何点の部品が使われているか、みなさんはご存知でしょうか?オムロンの電子部品だけでもおよそ40点以上も使われており、様々な機能を担っています。最近では、利用者の顔を識別し、その属性や表情などを推定するオムロンの技術を使っている機種もあり、その人の好みに合わせた商品提案などを行えるようになっています。

今回は、自動販売機に使われているオムロンの電子部品と技術についてご紹介します。

私たちの暮らしを目に見えないところで支える数々の電子部品

私たちの暮らしは、さまざまな製品・サービスに支えられて、豊かなものとなっています。どこの街なかでも見かけられ、子供からお年寄りまで誰もが利用できる自動販売機も、そのひとつです。お金を入れれば適温の飲み物などが、すぐに手に入る便利な製品ですが、この一連の流れを支えているのは、スイッチ、センサー、リレーといった電子部品たちです。製品の中に組み込まれているため、私たちの目に触れることはありませんが、それぞれが役割を果たすことで自動販売機は機能しています。

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自動販売機で使用されているオムロンの電子部品(一例)
参考URLhttps://www.omron.co.jp/ecb/solutions/application-guide

ここで、現在の自動販売機でどのような電子部品が使われているか、その代表例を見ていきましょう。

タクタイルスイッチ

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利用者がお金を入れたあとに、どの商品を選んだのかを判別するために使われています。商品の選択ボタンの中にスイッチが入っており、人がボタンを押すとスイッチがオンになることで、電気が通ります。これによって、どの商品が選ばれたのかを判別し、ボタンを押すだけで商品が出てきます。さらに、確かに押したという感覚がしっかり指先から伝わるように工夫されています。この工夫を凝らしたタクタイルスイッチによって、利用者は目的の商品を選んだことがはっきりとわかるようになります。

リレー

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リレーとは、スイッチなどを通して電気信号を受け取り、電気回路のオン、オフや切り替えを行う部品です。自動販売機では、飲み物を温めるためのヒーターや冷やすためのコンプレッサーに流れる電流のオン、オフをコントロールするために使われています。これによって、1台の自動販売機で飲み物を温め、冷やす機能をサポートしています。

導光板

「売切れ」など、商品の状態を示す表示パネルには導光板が使われています。導光板とは、側面にある発光体からの光を拡散させて表面に均一の光を出すことのできる、薄い板状の部品です。これにより、表示部の背面に蛍光灯やLEDを入れる必要がなくなり、厚みを抑えて空間を有効活用することができるようになります。

OKAO Vision

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リコメンド機能の表示画面

オムロンの画像センシング技術「OKAO Vision」を使って、カメラ画像から商品を買う人の性別や年齢を推定し、その人に適した商品を提案する「リコメンド機能」が追加されている自販機も普及しつつあります。飲み物を提供するという機能に留まらず、自販機のほうから利用者におすすめの飲み物を選んでくる新たな機能を実現させているところにも、オムロンのセンシング技術が使われています。

このように、日常生活の中で何気なく利用している自動販売機を動かすために40点以上もの電子部品がそれぞれの役割を果たして、活躍しています。

電子部品が支える、これからの人々の暮らしと社会の発展

現在、日本国内には飲料自動販売機だけでも200万台以上(*1)が設置されており、IoT活用の流れの中で、新たな役割が注目されています。それは、自販機の周囲の情報を収集、活用するための端末としての進化です。また災害時には飲料の無料配布を行える機種の登場や携帯電話の5G通信網の基地局として機能させるアイデアも浮上して、ライフラインを支える存在にまで成長しています。自動販売機がIoT化することで、オムロンのスイッチで検知している商品の在庫数の情報を、遠隔で把握できるようになり、商品を補充する回数を最適化して人手不足の解消にも貢献することができます。

さらにコロナ禍においては、非接触操作やリモート対応といった新たなソーシャルニーズが生まれています。このようなニーズに対して、オムロンは新たな技術を活用して社会的課題の解決に取り組んでいます。

ここで取り上げた自動販売機は、最も身近な例の1つに過ぎません。オムロンの電子部品事業(*2)は、これ以外にもスマートフォンや家電製品、自動車、産業機器など幅広い業界の製品に使われ、目には見えないところで、私たちの日々の暮らしを支えています。センサーをはじめとするデバイス&モジュールをグローバルに提供することで、地球上の人々の暮らしと社会の発展に貢献していきます。

*1 一般社団法人 日本自動販売システム機械工場会 「自販機普及台数 201912月末現在より」https://www.jvma.or.jp/information/information_3.html

*2 オムロンの電子部品事業について

人の知見を機械に組み込む「Sensing & Control + Think」技術。

この技術の最新動向をお届けします。

オムロンと一緒に、社会的課題を技術で解決しませんか?

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