今こそ、誰もが笑顔になれる共生社会を目指して

手話で広がるコミュニケーション

コロナショックによる影響で、前例のない短い夏休みを終え、新学期がスタートした日本の教育現場。
学校生活にも様々な制限が設けられる中、感染防止のため、給食中の会話を禁止している学校もあります。そこで注目されたのが「手話」。今回は、社員の半分が障がいを持ちながら働くオムロン太陽の、「手話」を使った活動についてご紹介します。

オムロン太陽は、日本初の福祉工場として1972年に設立され、大分県別府市で電子部品を製造しています。別名「車いすのある工場」とも呼ばれており、障がいの有無にかかわらず、誰もがいきいきと活躍し続ける職場を目指して、日々改善を続けています。

そのオムロン太陽のある別府市で、新型コロナウイルスがきっかけとなって始まった取り組みが、小学生を対象にした手話学習です。
別府市の公立小学校では、感染予防のため、給食中は一人ずつ机に向かったまま食事をしなければならず、おしゃべりも禁止。そんな無言の給食時間もコミュニケーションを取りながら楽しんでほしいと、オムロン太陽は地元の小学生のために、食事中に使える手話を実演した動画を制作しました。
別府市では今年の7月1日に、手話を一つの言語として、理解促進および普及を地域で支えていく「手話言語条例」が交付・施行されたことにより、学校側でも手話学習の必要性を感じていたそうです。
動画では「給食は美味しかった?」や「お腹いっぱい」等、食事中によく使う言葉を手話で紹介しています。

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頬を軽く2度たたいて「美味しい」と手話を教える江口さん

手話動画の撮影に協力したオムロン太陽 経営企画グループ 江口 恵美(えぐち めぐみ)はこう話します。
「手話は一つの言語です。まず手話を使う聴覚障がいのある人達のことを知ること、そして手話を覚えることで、お互いの理解がもっと深まります。今回、給食時間に手話でコミュニケーションできることを実感したように、今後も手話学習を続けて、聴覚障がいのある人たちとお話しをすることや、お互いが支え合う大切さに気付いてもらえればと願っています」

動画提供を機に、小学校からは「動画とは別で手話を教えてほしい」という要望があったり、周辺企業から取り組みに関するヒアリング依頼を受けたり、大きな反響がありました。この取り組みは、コロナ禍を共に乗り越えていく共生社会を目指す事例として社会から関心を集めています。

オムロン太陽は、これまでもWEBサイトやSNSを通じて、社員による手話レクチャー動画を発信してきました。Facebookは毎週更新され、日常会話に加えて、「みんなの力で、コロナに勝とう!」というメッセージなど、150以上の手話が紹介されています。

新型コロナウイルス感染予防のために着用しているマスクは、相手の表情や口元を隠すため、口の動きを読み取る「口話」を主なコミュニケーション手段としている聴覚障がい者にとって、スムーズな意思疎通の妨げとなっています。手話をコロナ禍での重要な一つのコミュニケーションとして広めるきっかけとしても、オムロン太陽は、今後もこの取り組みを継続していきたいと考えています。

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