Work in JAPAN

多様な人財が能力を最大限に発揮し、イノベーションを創出していく

多様な人財によりイノベーション創出を加速していくため「人財のグローバル化」は多くの日本企業にとっての急務である。

とくに近年、日本においては高度外国人財の呼び込みに注力しており、日本企業で働く高い専門性や技術力をもつ外国人は増えていっている。一方で、日本企業で働く外国籍社員が、言語の壁や日本流の職業観・コミュニケーションに不安ややりづらさを感じていたり、これからの自身のキャリア形成について悩みを抱えている場合も多くある。

それはミレニアル世代を中心に、過去5年に日本で活躍する外国籍社員が35%以上増えた※オムロンにおいても同様であった。様々な考え方を持った多様な人財が、国籍や文化などに関わらず、個性や能力を存分に発揮し活躍できる企業を目指す、オムロンと社員の日々の取り組みを紐解いていく。


※2018年度末時点

一人の経験を共有することでみんなの経験に

多くの日本企業の場合、人事部門で制度やガイダンスなど、基本的なものを用意して、外国籍社員にそれを適用している。しかし、外国籍社員の実際のニーズへは追いついておらず、ギャップがある場合もある。オムロンでも、組織の力でのサポートだけではなく、外国籍社員が感じている心細さや働く上での悩みを共有できる外国籍社員同士の情報交換の場が必要であった。そこで、外国籍社員らは、お互いを身近に感じつつ、いつでも情報交換できる社内のソーシャルネットワークを人事メンバーのサポートを受けながら、作りあげていった。日本のオムロンで働いている外国籍社員は、生産、技術、開発、品質保証、人事など様々な部門に所属しており、勤務年数なども非常にバラエティーに富んでいる。そのような状況から、ある人の悩みはすでに別の人の経験知になっている場合が多い。そのノウハウを、共有することでみんなの形式知にしていくための取り組みである。

社内ソーシャルネットワーク上では、活発にメンバー同士で悩み相談や情報共有が行われ、その結果、OMRON Onboarding Navigationという入社した外国籍社員に最初に配られる冊子が作成された。この社内ソーシャルネットワーク上で共有されたそれぞれの経験が可視化されたのである。OMRON Onboarding Navigationの中には、日本に来て、まず何をすればよいのかが実体験を元に一から記載してあり、新しくオムロンに入社した外国籍社員がより早く自身の周りの環境を整え、スムーズに仕事へ取り組めるようサポートをしている。

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それぞれの経験が可視化されたOMRON Onboarding Navigation

この社内ソーシャルネットワークは自分たちが抱えている悩み、問題、壁に対して自らの経験と努力で、解決方法を探るなかで、お互いを支援し合う場となっており、メンバー1人ひとりがオーナーシップを持ち、それぞれの意見を聞き、そして本人自身が動くことで、ノウハウが共有されているのである。

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リアルイベントに参加したメンバーたち

また、日本でキャリア形成してきた外国籍の先輩社員の話を聞くイベントも設けた。外国籍であることの強みを考えられず、弱み(言葉や文化)ととらえてしまう外国籍社員は多く、そのため「マインドセットを変える。」をテーマにしたイベントで、視点の違いを活かして自分らしいアイデンティティを発揮できるよう、強みへと変えていく。同じ悩みの共有や困難に直面した際のマインドセット、その困難を乗り越えた奮闘記など、今後活躍していく中での「ヒント」「気づき」を得る場である。

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先輩社員の経験をシェアしてもらうことで自身のキャリア形成に活かしていく

今回の取り組みに参加したオムロン ヘルスケアのアルカターニ・ファティマはこう語る。
「このような社内のソーシャルネットワークやイベントができて本当にうれしかったです。今までは困ったことがあっても声を上げづらく感じていましたが、このコミュニティを介してほかの人の経験や考え方を聞くことができるし、自身の職場や働き方を改めて振り返ることができました。現状をよりよく変化させていくために職場のメンバーとコミュニケ―ション取る中で、ネガティブな反応があったしてもそれにとらわれてしまうことなく、国籍や文化を超えて、何度もあきらめず伝えることを心がけていこうと思います。また、私自身の働きやすい環境づくりの取り組みとして、翻訳機能のついたITツールを活用してコミュニケーションを取っており、言葉の面での不自由さを克服しています。ぜひこれはコミュニティのメンバーへも共有していきたいです。」

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オムロン ヘルスケアのアルカターニ・ファティマ

国や文化を超えて、チームで作り上げていくダイバーシティ

このイベントは、外国籍社員のみが対象のものではない。外国籍社員が個々の能力を存分に発揮できるために、何に困って、何を壁と感じているのか、そして自身で取り組めることはなにか、そのような思いをもった日本人の管理職やメンバーたちも参加した。

2018年度まで地域統合管理拠点のアジア パシフィック本社で社長を務め、今回の日本人社員として参加したグローバル理財本部の飯高 浩は今後の期待をこう語る。
「国内にこれだけの多様な人財が集まっていることが分かり、彼らの活躍によりイノベーションが更に加速していくのを楽しみに思います。その一方で、オムロンでもダイバーシティの考え方は進んではいますが、マイノリティである多国籍の一人ひとりへのケアを強化していかなければならないと感じました。今回のような取り組みをベースとしつつ、これからはさらにメンバーの上司なども社内のソーシャルネットワークやイベントに巻き込んでいき、外国籍社員が発信することを、しっかり我々が聞く機会をつくっていくということが大切です。私自身もよりコミュニケ―ションを積極的にとり、周りへ働きかけることで、その人の解決策が他の人への解決策へとつなげていけるよう取り組んでいきたいと思います。」

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グローバル理財本部の飯高 浩

社員みんなが考え、行動を起こしていくことで、多様な人財が能力を最大限に発揮し、活躍できる場をつくりあげていく。企業理念に掲げる「人間性の尊重」のもと、多様な社員一人ひとりの活躍をサポートするオムロンの取り組みは更に広がっていく。

人の知見を機械に組み込む「Sensing & Control + Think」技術。

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