誰でも自分らしく活躍できる企業を目指して

オムロンが実施する、性的マイノリティーへの取り組み

「男らしい、女らしいってなんだろう」

日本の職場では、まだまだLGBT*に対して差別的な言動が普段の会話の中に溢れている。このような職場環境の改善を議論するカンファレンス「work with Pride 2018」が、2018年10月11日に開催され、オムロンのグローバル人財総務本部 企画室 ダイバーシティ推進課のメンバーが参加しました。

*L:レズビアン G:ゲイ B:バイセクシャル T:トランスジェンダーの略称、日本語では性的マイノリティーとも

まずは自分たちが知ること。そして、それを多くの社員に知ってもらうことから始める

オムロンのダイバーシティ推進課では、2012年よりグループで働くすべての人の活躍をめざして、まずは、女性や障がいのある方々を中心に、そして、2015年からLGBTのメンバーが活躍できる職場づくりを目指して取り組みを実行してきました。LGBTの取り組みを開始するにあたり、ダイバーシティ推進課 課長の上村 千絵が最初に取り組んだのは、「LGBTとは?」を自分たちが理解すること。
「当初は、推進する私たちがLGBTについてわかっているようでわかっていなかったんです。ですから、まずLGBTについて私たちが知ることから始めようと思いました。」

基本的な知識や現状を知ることで、できること、進めていくべきことの検討材料をまずは探る。そこでLGBTメンバーの活躍する職場づくりを目指すNPO法人"虹色ダイバーシティ"の村木 真紀さんを招いて、まずは人事・総務・採用担当者に向けた研修を行いました。

この研修は、参加したメンバーに大きな反響を呼び、"自分たちにできることからLGBTメンバーに対する取り組みを始めよう"という機運が高まりました。
「まず始めに行われたのは、社内にあった車椅子用トイレを誰もが使えるものにすること。なにかできることがないか?と社員が考え生まれたこの取り組みは、現在はオムロングループ全体へと広がりを見せつつあります。」

153-002.jpgオムロン社内で、「誰もが使えるトイレ」に貼られているステッカー

はじめは人事や総務など一部の社員に行った研修でしたが、多くのメンバーに「LGBTとは」を知ってもらう重要性を感じ、すぐに全社員向けの人権研修へと拡大していきました。

「人権研修の資料も、初年度は一枚のシートから始まりましたが、毎年理解の浸透度にあわせて、進化しています。今年は実際にLGBTメンバーからカムアウトされた場合はどういった対応をしたらいいのかといったところまで掘り下げ、全社員向けの人権研修を開始します。」

このような活動のなかから、一つの大きな変化がありました。それはLGBTの当事者から、ダイバーシティ推進課や直属の上司に相談がもちかけられるようになったことでした。

相談したら受け入れてくれる、個別に対応してくれる、そんな環境を目指して

働くLGBTのメンバーが職場で抱える大きな悩みは、カミングアウトにまつわるものです。上司や同僚にカミングアウトせず、セクシュアリティという自分の大事な一部分を隠した状態では、コミュニケーションなどでストレスを感じる機会が多く、また、会社に居場所がないと感じてしまい、自分の能力を発揮できていない場合があることです。研修を通して、職場におけるLGBTメンバーへの偏見が薄れていき、その悩みを相談したら受け入れてくれるという安心感が少しずつですが生まれています。

「一人ひとりの悩みは異なります。まずは、話を聴いて、一緒に考えることからはじめています。」

上村は、こうしたLGBTの取り組みを通して、見えてきたことがあるといいます。
「取り組みを通して、感じることは三つ。一つ目は社内当事者が相談できる環境が生まれてきたこと、二つ目はLGBTとひとくくりにするのではなく、一人ひとり違う当事者の話を聞き対応をすることの必要性、三つ目は施策を行うにあたっては、なかなか本人の要望をすぐに実現できない場合があります。会社も設備の投資や取り組みの優先順位など会社事情があります。その内容を一緒に話し合うことで、信頼関係を築き、一緒に答えを見つけていくことが重要と考えます。これからも多くの相談が私たちのもとに持ちかけられるかもしれません。私たちは、その一件一件に向き合い、共に考え成長していきたいと思っています。」

153-003.jpgグローバル人財総務本部 企画室ダイバーシティ推進課 課長 上村 千絵

認め合い、進化していく働き方

work with Pride 2018には日本全国から153の企業や団体が参加。職場環境の改善を議論するだけでなく、各企業のLGBTへの取り組みを、work with Pride 指標運営委員会が、独自の指標に基づいて評価もしています。オムロンは先に記載したようなLGBTに関する啓発と行動が評価され、2年連続GOLD賞として評価されました。

しかし、今回LGBTへの取り組みが認められたとはいえ、オムロンの取り組みはまだ発展途上のもの。

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世の中のLGBTの方々の割合は6~8%であり、これだけの人々が葛藤や抑圧を感じずに、創造的に働くことができる環境を作るには、継続的に進化させていく必要があります。また、社内だけでなく新たに入社を希望する学生やクライアントといった、オムロンと関わりを持つ方々との取り組みも必要となってくることでしょう。

これからもLGBTの取り組みを推進していくことを通じて、誰もがそれぞれの個性を発揮し、いきいきと働ける環境をつくっていくこと。そして、新たな価値を生み出す力へ。
オムロンは、進化をし続けていきます。

 

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