CEATEC JAPAN 2014 報告

2014年10月7日~11日の4日間にかけてCEATEC JAPAN 2014が開催されました。オムロンブースにもたくさんの方にご来場いただき、御礼申し上げます。 オムロンは「進化するオートメーションを通じて新たな価値の創造にチャレンジし続けます。We automate!」をテーマに、オムロンの持つコア技術であるセンシング&コントロール技術を、産業・社会・生活の3つの分野における技術展開またはアプリケーションを通じて紹介・体験していただきました。

センシング&コントロール技術の粋を集めた「ラリー継続卓球ロボット」

来場者の方々にも卓球ロボットとのラリーを体験していただきました。

来場者の方々にも卓球ロボットとのラリーを体験していただきました。

ブースの正面では、人との共同作業を可能にする「ラリー継続卓球ロボット」をご紹介しました。実際にロボットとの卓球を体験していただき、「難しかったけど機械と通じ合えたような気がした。」とのご感想もいただきました。
この卓球ロボットは「米国メディアパネル イノベーションアワード グランプリ」を受賞しました。受賞理由として、審査員長のマイケル・カネオス氏より次のように述べていただきました。

「今回オムロン株式会社の卓球ロボットに受賞が決まったのはテクノロジー産業の想像力を捉えて離さないところであったからです。状況に臨機応変に対応するロボットは機能固定のロボット6-7体分の作業を行うことができるということです。しかしそのようなロボット開発はリアルタイム処理能力、検知機能、そして機構といった多くの異なる分野の技術を活用し、それらすべての技術の進歩が要求されるということです。卓球ロボットは試行実験のひとつであり、現在も進行中です。だが非常に良いスタートを切ったということでしょう。」

卓球ロボットは「米国メディアパネルイノベーションアワード」グランプリを受賞しました

卓球ロボットは「米国メディアパネルイノベーションアワード」グランプリを受賞しました

制御技術で産業の発展を支える「振動抑制」と「二重倒立振子制御」

振動抑制技術展示では、コップの液体がこぼれない様を見ていただきました。

振動抑制技術展示では、コップの液体がこぼれない様を見ていただきました。

二重倒立振子制御では、実際に来場者の方にも制御に挑戦していただきました。

二重倒立振子制御では、実際に来場者の方にも制御に挑戦していただきました。

Industrial Automationゾーンでは、主に産業の場面で使われる技術をご紹介しました。「二重倒立振子のビジュアルフィードバック制御」は1つの振子の先にもう1つ振子を取り付け、それを倒立させて維持する技術です。この展示だけではなく、同じ構造の振子を用意し、人の手で倒立状態を維持できるか体験していただきました。残念ながら倒立状態を維持できる方はいらっしゃいませんでした。

太陽光発電用パワコンの技術「AICOT」と次世代の創エネルギー技術「振動発電モジュール」

太陽光発電システムの普及に貢献する、多数台連系時単独運転防止技術「AICOT」にも関心を寄せていただきました。

太陽光発電システムの普及に貢献する、多数台連系時単独運転防止技術「AICOT」にも関心を寄せていただきました。

振動発電モジュールは「CEATEC AWARD 2014グリーン・イノベーション部門」で準グランプリを受賞しました

振動発電モジュールは「CEATEC AWARD 2014グリーン・イノベーション部門」で準グランプリを受賞しました

Social Automationゾーンでは、主に社会インフラや環境の維持・向上するために使われる技術をご紹介しました。日常生活で生じる「振動」を電気に変える「振動発電モジュール」は燃料資源を必要としないため、環境負荷をかけることなく半永久的に電力を生み出すことができます。
来場者の方からは次のような感想をいただきました。「私が興味を持ったのは振動発電モジュールです。現在はまだそれほど多くの電力を作れないようですが、技術も電力効率ももっと向上すれば、将来的には自社製品に搭載する可能性はあるかもしれないです。オムロンって医療機器の会社だと思っていましたが、センサ関係を多く出していることを今回初めて知りました。」(光学機器メーカー・設計担当者様)
振動発電モジュールは「CEATEC AWARD 2014 グリーン・イノベーション部門」で準グランプリを受賞しました。

設置場所を選ばない「空間投影技術」と日々の健康を守る「スポットチェックモニタ」

MEMS絶対圧センサは、高精度なセンシング技術で正確な位置情報がわかります。

MEMS絶対圧センサは、高精度なセンシング技術で正確な位置情報がわかります。

空間投影技術にも多くの注目をいただきました。

空間投影技術にも多くの注目をいただきました。

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Life Automationゾーンでは、主に日常生活の場面で使われる技術をご紹介しました。 「空間投影技術」は次世代ディスプレイとして注目されていますが、オムロンではこれを薄くて軽い透明プレートを用いて実現しました。また、「スポットチェックモニタ」は血圧や脈拍の測定データを電子カルテに自動転送することで、看護師さんの記録業務を軽減します。その結果患者さんのケアに注力することができるようになります。
ご覧になった方からは、「空間投影は思ったよりキレイに表示されていて驚きました。技術開発を進め、応用例を検討していくことで、今後の展開の可能性も感じられました。オムロンがディスプレイ技術を強化していくのであれば、いずれ協業していくこともあるかもしれませんね。」(通信関係会社・研究開発ご担当者様)「CEATECには医療関係の最新技術を見に来ましたが、このスポットチェックモニタはまさに医療の現場で今起こっている問題に対する製品だと思います。オムロンには在宅医療の現場にもさらに展開してほしいし、今後の技術的な広がりに期待しています。」(在宅看護師様)というご感想をいただきました。

展示ブースの様子

当日出展した技術の一部を映像でもご覧いただけます。

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