AI(人工知能)搭載モバイルロボットが大きく変えるものづくり ~自分で地図を自動作成、人や設備が自由にレイアウト~

これからの未来の行く末を握り、その進化が期待されるAI(人工知能)。

今このAIを積極的に取り込んでいるのは、わたしたちの日々の生活を根底で支え、これからのライフスタイルの充実を握っているともいえる、ものづくりの現場。
ハイテクノロジーで便利な製品や、美味しく安全な食を支え、なかったものが当たり前の日常になるのは、その製品を生み出す、"ものづくり"の技術進化があってからこそ。

そして、ライフスタイルの多様化や、人と違う自分らしい個性のあるものを手にしたい、でも、高品質で安心できるものでなければ、そんな個別化したニーズは世界中で広がるばかり。
ものづくりは、今大きな転換期を迎えています。

ものをつくる生産ラインは、生産する製品の品目や数量に合わせて細かくフレキシブルに変更できなければならないだけでなく、どの国、どの地域、そしてどんなスキルを保有した技術者であっても機械を使いこなし、すぐに生産をスタートして、すぐに製品を商品社に届けられるスピードが求められます。
これは、これまでにない挑戦。

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ビッグデータ活用で生産革新に挑むオムロン草津工場(滋賀県)

この変化を支えるのが、進化しつづけるオムロンのテクノロジー。
ビッグデータを生産に応用するICT技術、人と機械が生産現場で分担作業をするロボティクス技術、そして様々なデータを基に自ら考える工場・設備を支えるAI技術。

こうした技術を組み合わせ、人は人にしかできない創造的なことをする、人が輝く豊かな社会を創るために進化を続けるオムロンのオートメーション。
2017年、AIを搭載した"モバイルロボット"で、人とロボットが協調する、ものづくりイノベーションが起こります。

これまでものづくり現場で活躍していた自動搬送ロボット(AGV:Automatic Guided Vehicle)は、床に磁気テープなどを貼りそのレールの上を走る存在でしたが、オムロンのAI搭載"モバイルロボット"は、自分の移動する方向をスキャンして見渡しながら自分で作成した地図のどこにいるかをリアルタイムで計算。目的の場所まで人やモノといった障害をよけながら最短ルートで到達してくれます。

人にとっては重労働となる、130kgもの物を軽々と安全に搬送するこのモバイルロボットがものづくり現場で活躍すれば、人や生産設備が固定されず、ニーズに合わせて柔軟に生産設備と人を配置できるようになります。
ロボットが人や人が考えた設備に合わせて動いてくれる未来のものづくりのこの技術は、10月4日から幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2016で体験いただけます。